フィリピンにおける新型コロナウイルスの影響
読んだらあしあとをつけましょう!
こんにちは!
CARE International Japan Youth Project広報部長の赤尾日菜です。
現在、世界中が新型コロナウイルスの影響で混乱しており、皆さんも日々その重大さを感じていることでしょう。
そこで、私は日本だけでなく海外に目を向けるという点で、フィリピンの現状についてこの場を借りてお話しさせていただきます!
フィリピンの感染状況
・感染者数:72,269人
・死亡者数:1,843人 (7月23日現在)
日本と比較してみると...
・感染者数:27,090人
・死亡者数:988人
とかなり多くなっています。また、7月16日にはフィリピンの1日あたりの感染者が2,498人となりました。この数値は、1日の感染者数つぃて過去最大だそうです。
そのため、新型コロナウイルス最大感染地であるセブ島では、
ECQと呼ばれるロックダウンが続いています。
日本と同様に国内と海外の行き来が遮断されており、午後8時~朝5時までの門限、交通機関の停止、大人数での集会禁止、子供・老人の外出禁止などなど、厳しい生活を余儀なくされています。
軍・警察のパトロール
この記事を目にした方はいらっしゃるでしょうか??
これは、フィリピンのドゥテルテ大統領が隔離措置である外出禁止に背いた者は射殺せよ!と公言したニュースです。
実際に、セブ島ではマニラなどから増援した軍隊・警察のパトロールが行われています。内務省の統計によると、既に184,467人が逮捕されました。このような強行的な政策は住民の不安を増大させているようにも思えます。
医療崩壊
上記のように感染者が多いフィリピン、セブ島では医療崩壊も大きな問題になっています。
例えば、セブ島のスラム街で感染者が出た場合、そこの住民は一斉避難をします。その避難先で三密が発生し、新たなクラスターの誕生...というような負の連鎖がある現状です。
また、感染者の15%が医療従事者というデータもあり、
セブ島最大の病院では医師46名、看護師79名、スタッフ68名が
隔離状態でベッドは満床、重篤患者の処置が出来ないそうです。
セブ市の病院数は首都マニラの46に比べて7しか存在しないのも
医療崩壊の原因の一つでしょう。
政府の対応
そこでフィリピン政府は、Social Amelioration Program(SAP)と呼ばれる困窮世帯を対象にした現金給付制度を発布しました。
しかし!!!
なぜか、セブ島のスラム街の家庭は政府機関への申請面接の時点で現金給付を
断られているそうです!
そのため、政府の対応や制度面の改善も求められています。
SAVE CEBU FOOD SUPPORT PROJECT
今、私たち日本人はボランティア支援等はもちろん行うことが出来ません。そのため、私が所属するSustainable Livelihood Projects Cebu(SLPC)では、セブ島スラム街の子供たち・ご家族に向けたクラウドファンディングを設置しました。
https://www.makuake.com/project/savecebu/?token=e83e31863876b9052fce990d8b5726e8
画像またはURLをタップしていただき、目を通すだけでも良いので関心を持っていただければ幸いです。
いま、子どもたちにもっとも必要な物は
日々の命をつなぐための食事です。
スラム街などに住む大人は教会周辺でロウソクやお土産を売ったり、港に船が入ってきた時に荷物運び、ショッピングセンターの守衛などの仕事をして
家族を養っています。
しかし、現在コロナウイルス感染拡大の影響を受け、ショッピングセンターは営業停止、教会でのミサも禁止、国内外からの船舶の入港も禁止しているために
職を失いました。
もともと家賃を支払う余裕がないため墓地で暮らさざるを得ない家族たちは、近隣の家族と助け合いながらなんとか暮らしています。
そんな彼らに少しでも良い生活を送ってもらうため、私はこれからも自分に出来ることを日々探していこうと思います。
今回は、フィリピンに絞ってお話ししましたが、他にも困っている国、地域は沢山あります。
自分たちの国のために何か動くのも良し!世界に目を向けるのも良し!
ぜひ、何か行動してみてください!
新型コロナウイルスの収束を願って、この記事を終わらせていただきます。
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