ヴィーガンのはなし
読んだらあしあとをつけましょう!
こんにちは!CARE International Japan Youth Projectの木村です。
「ヴィーガン」と聞いてあなたはどのような人を思い浮かべるでしょうか?ちょっと変わった人、などどいうイメージを持つ人、そもそもヴィーガンについてよく知らない人など様々だと思います。
私も以前はそうでした。が、留学でホームステイした家族のホストシスターがヴィーガンであり、日常を通してヴィーガンやヴィーガニズムについて少し理解を深めることができました。
今回はそこで学んだことを中心にヴィーガンという存在について考え方やメリット、デメリットなどについて高校生目線で紹介したいと思います!
ヴィーガンとは?
知っている方も多いと思いますが、VeganまたはVeganismを日本語で訳すと「完全菜食主義者」、動物性食品を全く食べない人、またその考え方のことを指します。肉を食べることを避ける広義のベジタリアンと違い、基本的に乳製品や卵、はちみつに至るまで一切動物由来の食べ物は摂取しません。また「エシカル・ヴィーガン」と呼ばれることもある、バックなどのファッションや化粧品など食事以外でも植物由来のものしか使わないような人たちもいます。
そんな生活をどうしてわざわざ選ぶのでしょうか?そこには人によって様々な要因が絡んでくると思いますが今回は畜産業によるものに絞って説明したいと思います。
1.大規模農家
私たちは普段、動物や植物の命をいただいて生活をしています。それは自然界でも普通のことで食物連鎖を前提として生態系は成り立っています。その一方で、人間は食物の生産量や生産効率の増加を求めて畜産業や酪農を発達させてきました。もちろん動物の命を大切に、愛情を込めて扱っているところもありますが、どう見てもそう考えられないところ、また構造的にそうできない部分があります。
1つめの例がアメリカなどに代表される大規模農場です。
このグラフから、畜産業の衰退とは逆に日本では一戸当たりの飼育頭数が増え続けていることがわかると思います。肉用牛、豚、鶏についてもすべて同じ傾向が見られました。調べたところによると小規模農家の廃業などに伴い大規模農家の割合が増えていることが原因だということです。
小規模農家では動物一頭一頭に目を配りやすいが、大規模農家だとどうしてもそうはいかないのが現状です。実際管理の大変さからか、「畳1畳分」で一生を終える牛もいるそうです。また、動物を「道具」としてしか扱っていないような残酷な動画を今まで何回か見たことがあります。
ホストシスターも動物たちが大量に殺されているような動画を見たのもきっかけでヴィーガンになろうと決めたようです。私たちは普段、動物の命をいただいているという現状を「他人事」のようにたらえている側面があると思います。ヴィーガンになるということも一つの方法だとは思いますが、貴重な動物からの恵だという現状ををしっかり受け止め、普段からの感謝を忘れないようにすることが大切だと思います。
2.牛乳ができるまで
2つ目の例が構造的な側面です。特に私がショックを受けたのが牛乳の生産過程です。
生まれたばかりの仔牛に待っているのがお母さんとの別離。出産後乳が出るタイミングを逃すわけにはいかないからです。そうして育った雌牛はおよそ一年半して成長したら初めての人工授精をさせられます。出産後は仔牛と別々にされ、役40日後にまた人工授精…という流れだそうです。
3.活苦の寿命
また、この事実にも衝撃を受けました。乳牛の場合、絶え間ない出産や搾乳が原因で、牛の本来の寿命は20年ほどのはずですが4〜5年しか生きることができないと言います。上の画像は衝撃的で、自分でも嘘かと思い調べたのですが鶏や豚も同じように本来生きるはずの寿命よりはるかに短い期間で出荷されているようです…
今回は畜産業の話をメインにヴィーガンになる理由ついて考えていきました。他にも健康面など様々な理由でヴィーガンになる人や、またヴィーガンでいることでの日常生活での大変さなどまだまだ伝えきれていないことがたくさんあるのでもし興味を持っていただけたら調べてくれるといいなと思います。
私もまだまだ勉強中なのでこれから畜産に関することなどさらに学んでいきたいと思います。
参考文献
https://www.hopeforanimals.org/dairy-cow/227/
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tikusan/
https://www.alic.go.jp/c03/shinko04_000117.html
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