食品ロスを減らすには?
読んだらあしあとをつけましょう!
こんにちは!CARE International Japan Youth Project代表の伊藤更彩です。
私は食品ロス削減について興味があり、調べを進めているため今回の記事で紹介したいと思います。
そもそも食品ロスって?
食品ロスとはまだ食べられる食品を捨ててしまうことを表します。世界の食品廃棄量は年間約13億トンであり、これは生産食品の3分の1です。また、世界食糧基金による食糧援助量の約2倍に相当します。環境省は、「第四循環型社会形成推進基本計画」で国連のSDGsを踏まえ、2030年度までに家庭食品ロスを半減するとの目標を定めました。この目標達成に向けて、2019年5月に成立した「食品ロスの削減の推進に関する法律」では、地方公共団体が地域の特性に応じた食品ロスの削減に関する施策を策定し、実施することが責務として定められました。そのため、県ごとにごみ年間総処理量の調査や3010運動、食品ロス改善を促すポスター掲載などの地域と連携する対策が広がっています。
どのくらいの量が捨てられているの?
日本の食品ロスは約643万トンです。そのうち家庭食品ロスはおよそ半分の約280万トンであり、4人家族に置き換えると毎年約6万円分の食品を捨てているのです。つまり、日本人は毎日おにぎり1個分捨てていることになります。
農林水産省の資料によると、これら家庭からの食品ロスの原因は主に直接廃棄、食べ残し、過剰除去の3つに分類されます。そして、多い順にすると、過剰除去54%、食べ残し28%、直接廃棄19%になります。他方、飲食店の食品ロスは食べ残し58%、仕込みすぎ39%、流通保管・仕入過程2%に分けられます。
ここで、家庭から出る食品ロスの要因別の原因を説明します。
①過剰除去
→食材の食べられる部分を捨てていることを表します。例えば、野菜の皮を厚くむきすぎたり、脂身の部分を調理せずに廃棄することです。
②食べ残し
→作りすぎなどで廃棄されてしまう食べ物がほとんどを占めています。近年日本では、インスタ映えのためだけに食品を買い、食べずに捨ててしまう人が増える傾向にあります。
③直接廃棄
→食品流通の際には3分の1ルールが制定されています。これは日本だけに残る商習慣です。また、日本の食品自給率は約39%と低いため、多くを輸入に頼っています。しかし、輸入には時間がかかるため、流通の中で消費者の手元に届く前に廃棄されることも多くあるのです。
このように、食品ロスの要因は様々であるため、最近では企業や地域の自治体による対策が進んでいます。
削減するためにはどうしたらいいの?
法律による制限や食品ロス削減に対するキャンペーンでは、家庭の食品ロス削減の目処が立ちにくいです。これは事業が家庭内の食品まで介入できないことが原因であると考えられます。そのため、一人一人が家庭内の食品に対する意識を高めることが必要です。
そこで、私が取り組んでいる食品ロスの過剰除去削減を目的とした「かぶの残りものナムル」のレシピを紹介します!
材料:かぶの皮 3個分
かぶの葉 3個分
ニンニク 1片
ごま油 小さじ2
味付け用:塩 小さじ1/4
ごま油 小さじ1
醤油 小さじ1
鶏がらスープの素 小さじ1
〈作り方〉
①かぶの皮を千切り、かぶの葉をみじん切りにする。ニンニクもみじん切りにする。
②フライパンにごま油小さじ2とニンニクを入れて中火にかける。すぐに、かぶの皮を炒め始める。
③かぶの葉をサッと炒め、味付け用の調味料を加える。
このように、普段は廃棄されてしまう部分を1つの料理に作り替えることができます。実際に作ってみると、本当にゴミが出ませんでした!みなさんも是非この例を参考に、できることから食品ロス削減に対する行動を起こしてみませんか。
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