自然との向き合い方

自然との向き合い方

読んだらあしあとをつけましょう!

こんにちは!Care International Japan Youth Project グローバルチーフで高3の雨宮二葉です!

今回の記事では、自然について私の体験を交えて考えたことを皆さんとシェアしていきたいと思います!ぜひ最後まで読んでください:)

ジュニア・レンジャー・プログラムとの出会い

私は小学校3年生から5年生までアメリカの東海岸にあるメリーランド州に住んでいたことがあります。ところで、みなさんはアメリカにどんなイメージを持っているでしょう?ニューヨークとか、ハリウッドとか、ホワイトハウスとか、本家ディズニーとか、バスケとか、野球などなどたくさんあると思います。

そして忘れてはいけないのが大自然グランドキャニオンやヨセミテ、イエローストーンなど、とても有名な国立公園が西部を中心に広大な国土のあらゆる場所に点在しています。私は当時から自然が大好きで、いくつもの国立公園へ旅行へ行き、その豊かさに触れてきました。でも、ただ行って感動して帰ってきたわけではありません

私は初めていった国立公園、グランドキャニオン国立公園で、ジュニア・レンジャー・プログラム(Junior Ranger Program)というものに出会いました。これは国立公園を訪れる5~13歳が中心に参加するプログラムですが、実際は年齢制限はありません。Explore・Learn・Protect(探求、学習、保護)をモットーに掲げ、幼い子供たちから大人までの自然を学び、守り、感謝し、尊重する心を育てることを目的としたとても貴重な体験ができるプログラムなんです!

これぞアクティブラーニング!せっかく公園に行くのならば、景色を楽しんでのほほんと散歩するのではなく、目と耳と手と頭を使って、充実した学びを得られるほうがいいと思いませんか?アメリカで自然の偉大さを知った私が、自然とどう向き合い、その尊さを学んできたのか、ジュニア・レンジャー・プログラムを通して説明したいと思います。

ジュニア・レンジャー・プログラムとは

ジュニア・レンジャー・プログラムとはまず説明しなければいけないのが、パーク・レンジャー (Park Rangers)の存在です。彼らは制服を着ていて、公園についてなら何でも知っています。イベントの進行、インフォメーションセンターでの旅行客のサポート、パトロールなどをしていて、公園のいたるところで会うことができます。彼らに憧れる子供たちがジュニア・レンジャーを目指すわけなんです。ジュニア・レンジャー・プログラムはほぼすべての国立公園を対象にしています。実施されている場所は国立公園に限らず、内戦の跡地や大統領や著名人の記念碑など、歴史や文化を学ぶところもあり、その数は200を超えます。そしてすべてが、守り、学び続けて、家族や友達とシェアすることを参加者に促すことを目的としています。

では実際はどんなことをプログラムでするのでしょうか。手順としては、まずインフォメーションセンターでプログラムの冊子を受け取ります。冊子のアクティビティーには、家族と話したり、表示を読んだりして、考えて学びながら答える問題、ビデオを見たり、ハイキングなどのイベントに参加したりして答える問題、クロスワードや迷路などのゲームや、計算問題や自分の創造など頭を使って答える問題など、様々なものがあります。年齢の数だけ問題をやってね、なんていう優しい公園もあり、負担なく、楽しく遊びながら参加できるようになっているんです。

また問題だけではなく、ジュニア・レンジャーとしての心構えも学びます。

Take nothing but photos  (写真以外は何もとらないで!)

Leave nothing but footprints(足跡以外は何も置いていかないで!)

Keep nothing but memories (思い出以外は何も持って帰らないで!)

Kill nothing but time    (時間以外は何もつぶさ(殺さ)ないで!)

家族や友達に思わず言ってしまいたくなるようなものばかりですね!

冊子の問題をやり終えたらレンジャーのもとへ行き、答え合わせを一緒にします。少し一緒におしゃべりをした後、賞状にサインをし、右手を胸に当て誓いを立てます。誓いの内容は場所によって異なりますが、①守り、感謝し、尊重すること、②学び続けること、③未来に世代に残すこと、④周りと学んだことをシェアすること、が主な内容です。これを終えたら、晴れてジュニア・レンジャーになることができます!

そして醍醐味は何といってもバッジなんです!場所によって名前や柄、素材も異なり、公園内を歩く子供たちは、互いの帽子やリュック、ジャケットについているバッジをさりげなく確認しています。こうやってバッジや冊子など手元に残るものと、サインと誓いで責任感使命感を与えて送り出すことで、子供たちのジュニア・レンジャーとしての意識を高め、今あるものを守り、後世に残していく大切さを楽しく実践的に教えてくれます。ただ歩いて景色を楽しむよりずっと面白そうでしょう?

上の写真のバッジは私が3年間で集めたものです。今でも大切な思い出で、自信をもってこれが私が自然をもっと大切にしなきゃいけないものだと自覚したきっかけと原点であるといえます。今は無くなってしまったようですが、オンラインでできるジュニア・レンジャーのプログラムのサイトもあって、家でよくやっていました。こうやって子供たちの生活に自然を大切にすることを習慣づけることができれば、大きくなっても環境問題に意識を向け、興味を持ってくれるのではないでしょうか。

ジュニア・レンジャー・プログラムから学ぶこと

プログラムについてわかっていただけたでしょうか?もしアメリカの国立公園や有名な観光地に行くことがあったら、ジュニア・レンジャー・プログラムがあるか調べてみてください!学べるし、思い出になるし、とてもいい経験になると思います:)

今になって考えてみれば、この制度から学べることはたくさんあります。子供たちを対象にすればもちろん保護者も巻き込むことができます。一見楽しそうなプログラムですが、内容はしっかりしていて、生半可な観光ではコンプリートをすることはできません。ちょっとの休憩や家族写真のカメラのセッティングの時間でさえ惜しいほど没頭してしまうんです。つまり家族全員で一緒に楽しんでもらいつつも、その場所についての知識をもって、考えてもらい、思い出にしてもらうための最適な方法だといえます


私は日本でもぜひやってみたい!と思っています。観光地が多く、独自の文化を多く持つ日本でやればきっと定着するはずです。自然や世界遺産、お城や神社、お寺など、守って学ぶべき遺産がたくさんあり、それらに興味を持つ子供や外国人かkン後脚は多くいます。その好奇心を発揮できるプログラムを作ってみたいです!!

みなさんにはどんなアイディアがありますか??ぜひシェアしてください!

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