模擬国連スタートガイド
読んだらあしあとをつけましょう!
模擬国連に興味を持ってくれた皆さん、ようこそ。もし模擬国連について知らなかったり、Let’s MUN!に聞き覚えがなかったりしたらまずはこちらの記事に目を通すことをお勧めする。
今回は模擬国連の始め方について説明しよう。その名も模擬国連スタートガイド!!
1st Step:学校に枠組みはあるか?
模擬国連を始めよう!と思ったとき、最大の障害がここだったりする。
関東県の私立校だと模擬国連の知名度が高いから、学校に模擬国連部(同好会)というものがあることが多い。万が一模擬国連部がなくても、ディベート部やESS(English Speaking Society)に併設される形で模擬国連の枠組みが存在することもよくある話だ。このケースにおける模擬国連の始め方は非常にシンプルで、部活動に入部してみるといい。先輩や同級生が、その学校ではどのように模擬国連活動をしているか教えてくれるはずだ。僕たちLet’s MUN!に頼るよりも部活に入った方が様々なアドバイスをもらえるし、模擬国連会議にも簡単に参加できるので、模擬国連をスムーズに始められるだろう。
問題は学校に模擬国連の枠組みがない場合。地方の学校や関東県の公立校だとこのケースが多いのだが、これがすごく厄介だ。その理由を知るために、模擬国連会議のルールに少し踏み込んでみよう。
そもそも模擬国連会議のほとんどはペアデリで行われる。ペアデリというのは1カ国を2人で担当する形式で、要は自分と他の誰かでペアを組んで参加するわけだ。ここで問題が発生する。学校に部活がないため、模擬国連に興味を持っている他の生徒がおらず、ペアが見つからないから会議に参加できなくなってしまうので。
さらに言うと、模擬国連会議は2種類に分けられる。全国規模の大会と学校が主催する大会(練習会)なのだが、全国大会にしろ練習会にしろそのほとんどがペアデリであり、しかもペアは同じ学校の生徒と組まなければならない、という場合がほとんどなのだ。さらに、このうち練習会は主催する学校の模擬国連部からら自分の学校に招待が来ない限り基本的には参加できない。つまり、学校の先生が他の学校の模擬国連部とのつながりを持っていないと練習会に参加できないのだ。
まとめると、「同じ学校に模擬国連に興味がある生徒がいる」かつ「学校の先生が他校の模擬国連部と繋がっている」場合を除くと、模擬国連部がない限り模擬国連会議への参加は困難なのだ。
じゃあ、どうやって会議に参加するの?
ここまで読んで「自分に模擬国連はできないのか」とがっかりした人も多いのではなかろうか。そんな人に向けた救済措置が2つある。
1つ目は、自分の手で学校に模擬国連部を作ってしまうこと。先生に相談したり模擬国連に興味がありそうな生徒を誘ったりして模擬国連部を立ち上げれば、他校の会議にも参加できるようになる。実際、Let’s MUN!のスタッフの中には自力で模擬国連同好会を立ち上げたメンバーもいる。だが、そのスタッフに話を聞いてみても、やはり手続きは非常に大変だったそうだ。残念ながら生徒の自主的な活動を快く思わない先生というのもいらっしゃるのでなかなかの茨の道らしく、苦労しても成功する保証はないとのことだ。
では2つ目の方法は何かというと、それは「Let’s MUN!のイベントに参加する」ことだ。これだと学校主催の練習会には参加できないものの、Let’s MUN!のイベントを通じてスキルを磨けば全国大会出場レベルまで上達することも可能だ。
ということで、次の章からはLet’s MUN!が提供するイベントを織り交ぜながら説明していこう。
2nd Step:模擬国連について知る
模擬国連部に入部したりLet’s MUN!に相談したりして模擬国連を始める準備が出来たら、次のステップは模擬国連について知ることだ。
実は、模擬国連というのは少しルールが難しい活動である。一度でも参加すれば二回目以降は流れを掴めると思うのだが、模擬国連未経験だとルールブックを読んでみても頭に?がいっぱい浮かぶだろう。
そこで、模擬国連未経験者にもわかりやすくルールを伝えるためにLet’s MUN!は様々な活動をしている。1つ目は模擬国連関係の書類作成だ。『模擬国連のキソのキソ』や『模擬国連ガイドブック』と題して、模擬国連のルールを噛み砕いて説明している。団体ウェブサイトから無料でダウンロードできるので、興味があればぜひ読んでみて欲しい。
2つ目が模擬国連説明会。30分という短い時間でスタッフが模擬国連の流れや醍醐味をスライド形式で紹介するイベントだ。直近だと5/31(日)に開催するので興味がある人はこのリンクから応募して欲しい。
3つ目が模擬・模擬国連。6/7(日)に開催するイベントで、普通は丸一日かかる模擬国連会議を1時間半に凝縮。模擬国連会議の流れをおさらいするイベントだ。ガイドブックを読んで模擬国連の流れをある程度把握した後に参加すると、模擬国連会議のイメージを掴む大きな助けになるだろう。こちらも参加希望者はリンクから応募してみよう。
3rd Step:模擬国連を始める
模擬国連についての理解が深まったら、いよいよ会議に参加するときだ。ここでは、「オフライン会議」と「オンライン会議」に分けて説明する。
オフライン会議
その名の通り、実際に会場に集まって行う会議。「模擬国連」というとこちらが主流になる。
先ほど説明したように、オフライン会議は「全国大会」と「練習会」に分けられる。全国大会は8月に開かれる「AJEMUN」と11月に開かれる「全日」の2種類ある。
AJEMUNは参加時に選考がないため、申し込みさえすれば誰でも参加することができる。初心者と経験者で会場が違うので、模擬国連未経験者も気圧されることなく会議に参加できるだろう。
全日は高校生向けの最高峰の大会で、賞を取ればニューヨーク研修に無料で参加できる。最高峰とは言っても模擬国連未経験者の参加実績も多いので、経験がないから目指せないというわけでは全くない。
どちらの大会も同じ学校の生徒とペアを組めれば模擬国連部がなくても参加可能なので、旅費とペアさえいればハードルは低い。
これに対し、練習会は学校に枠組みがないと参加が難しく、ハードルは少し高めだと言える。
この他、Let’s MUN!を含め、模擬国連団体が開くオフライン会議も存在する。開催状況はLet’s MUN!のホームページから。
オンライン会議
コロナウイルスの影響でオフライン会議が困難になり、その代替案として生まれた会議。ZoomやGoogle Meetなどを使うため、全国どこからでも参加できるというメリットがある。Let’s MUN!やその他模擬国連団体が主催しているので各団体のSNSを確認するといいだろう。
今模擬国連を始めたい!という方にお勧めなのは後者のオンライン模擬国連だ。基本的にシングル(1人で1カ国を担当)制が多く、オンラインなので地域の壁もない。自分の学校に模擬国連部がなくても、ペアが見つからなくても、全国どこからでも参加できるので非常にハードルが低くなっているためお勧めだ。
まとめ
ということで、ここまで模擬国連の始め方について説明してきた。模擬国連を始める上での相談に限らず、気になることがあれば自由に連絡して欲しい。スタッフが丁寧に対応します。
次回の更新では「会議参加時に知っておくべきこと」について説明しようとおもう。それでは、また。
読んだらあしあとをつけましょう!